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33 MSCエクソソーム
MSCエクソソーム

2026-09-16
注射の量を倍にしても、回復は伸びなかった——脊髄損傷ラットで、エクソソームの効き目を決めていたのは何か
ヒト骨髄MSC由来の小型細胞外小胞(sEV)を、脊髄損傷ラットへ毎日注射するか、浸透圧ポンプで流し続けるか。同じ総量9.2 μgでも、6日間流し続けた群だけがBBBスコア12.9±0.9まで伸び、同量を6回に分けた注射は8.6±0.9にとどまりました。注射の量を倍にしても3日分と変わらず、損傷部のコラーゲン1も同量の注射群より持続投与群で有意に低下。ラットの前臨床研究をエクソ太郎が読み解きます。
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2026-09-09
捨てられる歯の幹細胞が出す小胞で、脊髄損傷に挑む——ところが効き目の主役とされたのは、細胞の「ゴミ処理場」の部品だった
抜いた親知らずや乳歯——本来なら捨てられる歯から採れる幹細胞のエクソソームで、脊髄損傷に挑んだ論文です。3種類の幹細胞を同じ土俵で比べて歯髄を選び、727個のタンパク質からPSMD1という「プロテアソームの部品」を候補に絞り、ミクログリアをM2側へ傾けたと報告します。ただし治療を試したのは培養細胞とマウスだけ。前臨床研究をエクソ太郎が読み解きます。
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2026-09-09
袋ではなく、袋を作る細胞の設計図を書き換える——ただしこの総説は、p値も投与量もn数も一つも印刷していない
インスリン抵抗性に、miR-21やSIRT3を積んだ遺伝子改変MSCエクソソームで挑む総説です。ただし著者自身の実験は含まれず、p値も投与量もn数も一つも印刷されておらず、ヒトのインスリン抵抗性を対象とした臨床試験も1件も引用されていません。前臨床にとどまる総説を、エクソ太郎が読み解きます。
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2026-09-09
培養40日、小胞の大きさもマーカーも収量も安定と報告された——ところが中のタンパク質は初期と後期で1,618種の量が動き、効き目は試されていない
ヒト骨髄由来MSCを中空糸バイオリアクターで約40日連続運転し、出てくる小型細胞外小胞(sEV)を週4回採り続けた原著論文です。論文は粒径・マーカー・収量が安定していたと報告し(粒径の数値は本文にありません)、一方で質量分析ではPhase 3とPhase 1のあいだで1,618タンパク質が差次的に変動していました。培養装置の中だけの話で、後期の小胞が効くかどうかは一度も測られていません。
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2026-07-19
老いた肝臓の「掃除機能」を呼び戻す——臍帯幹細胞エクソソームが運ぶTHBS1が、脂肪をため込む肝臓を作り替える
年を重ねると、肝臓は静かに脂肪をため込みます。その裏側では、細胞の掃除機能『オートファジー』が錆びついている。中国・山東大学斉魯病院のチームは、ヒト臍帯由来の間葉系幹細胞(HucMSC)が放つエクソソームが、積荷タンパク質THBS1を鍵として、またPPARシグナルを下流経路として、老いたマウスの肝臓の脂肪蓄積・老化・糖代謝を改善することを示しました。前臨床研究をエクソ太郎が読み解きます。
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2026-07-12
パーキンソン病の「暴走する脳の免疫」に挑む——鼻の奥の幹細胞エクソソームが運ぶlncRNAが、ミクログリアの糖代謝を組み替える
パーキンソン病では、脳の免疫細胞ミクログリアが「糖をがぶ飲みする戦闘モード」に切り替わり、炎症で神経を傷つけます。中国・海口の研究チームは、鼻の奥の粘膜からとれる間葉系幹細胞(OM-MSC)のエクソソームが運ぶ長鎖ノンコーディングRNA『lncA2M-AS1』が、CFL1/ROCK1という2つのスイッチを介してミクログリアの代謝を鎮め、神経炎症を抑えることを示しました。マウスと培養細胞での前臨床研究を、エクソ太郎が読み解きます。
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2026-01-15
細胞外小胞(EV)の臨床応用を加速する:ISEV-TRAの取り組みと今後の展望
掲載誌情報 概要 (Summary) 細胞外小胞(EV)は、細胞間コミュニケーションの重要な担い手として、生物医学、獣医学、化粧品、農業、環境など幅広い分野で応用が期待されています。しかし、EVを基盤とした研究成果を実用
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2026-01-12
前立腺がん骨転移の悪循環:がん化した破骨細胞由来エクソソームが炎症性骨溶解と腫瘍進行を促進する分子機構
掲載誌情報 概要 (Summary) 前立腺がん(PCa)の骨転移は、患者の予後を著しく悪化させる主要な要因であり、5年生存率はわずか30%です。PCa骨転移の特徴は、骨を破壊する骨溶解性病変と骨を形成する骨形成性病変が
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2026-01-10
3D培養による皮質アクチン脱重合がMSC由来エクソソーム分泌と治療効果を増強する分子機構
掲載誌情報 概要 (Summary) 本研究は、間葉系幹細胞(MSC)の3次元(3D)培養が、2次元(2D)培養と比較して細胞外小胞(sEV)の分泌を促進するメカニズムを分子レベルで解明することを目的としています。その結
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2026-01-07
二重特異性エクソソーム療法:免疫チェックポイント阻害剤耐性メラノーマ転移に対する革新的アプローチ
掲載誌情報 概要(Summary) 本研究では、免疫チェックポイント阻害剤(ICI)耐性を示す転移性メラノーマの治療を目的とした、吸入可能な二重特異性エクソソーム活性化T細胞(BEAT)システムの開発に焦点が当てられてい
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2026-01-07
アストロサイト由来エクソソームを介したRps6の輸送がアルツハイマー病モデル神経細胞の局所翻訳とシナプス機能を促進する
掲載誌情報 概要 本研究は、アルツハイマー病(AD)の実験モデルにおいて、アストロサイトが分泌するエクソソーム(EV)が、神経細胞の軸索における局所翻訳を制御し、シナプス機能を改善するメカニズムを解明したものです。アミロ
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2025-12-21
肝臓がん治療の希望?臍帯幹細胞の驚くべき力
難治性のがんの一つである肝細胞癌(HCC)に対して、新たな治療法が期待されています。それは、臍帯由来間葉系幹細胞(UC-MSCs)を用いた細胞療法です。 本研究は、UC-MSCsがいかにしてHCCを標的とするのか、その分
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2025-12-21
夢の皮膚再生へ!幹細胞とエクソソームが拓く未来の創傷治療
難治性の傷や重度の火傷の治療は、現代医療における大きな課題です。本論文は、組織工学の分野で注目される「間葉系幹細胞(MSCs)」と、そこから分泌される「エクソソーム」の皮膚再生への応用可能性を概説しています。 MSCsは
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2025-12-21
歯の幹細胞パワー!脊髄損傷を治す「エクソソーム」の可能性
脊髄損傷(SCI)は重篤な後遺症を残しますが、この度、画期的な治療法が提案されました。それは、歯の幹細胞(DPSC)から分泌される微小なカプセル「エクソソーム(DPSC-Exos)」を用いた治療です。 本研究は、DPSC
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2025-12-21
脳を守る未来の薬:iPSC由来細胞外小胞が神経細胞の過労死を防ぐメカニズム
目次 1. はじめに:なぜこの研究が重要なのか 私たちの脳は、膨大な数の神経細胞(ニューロン)が連携して働くことで、思考、記憶、運動といった複雑な活動を可能にしています。しかし、脳卒中やアルツハイマー病、パーキンソン病と
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2024-02-17
細胞外小胞の保存条件に関する比較評価:機能と治療応用への影響
今回ご紹介する論文はこちらです。 Just a moment…www.tandfonline.com 細胞外小胞の保存条件に関する比較評価となります。 研究や臨床現場において、細胞外小胞製剤をどのように保存すれば
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2023-10-31
“エクソソーム製剤の真実: 効果、安全性、そして未来への展望”
本日は、巷で話題になっているエクソソーム点滴治療についてお話ししたいと思います。 初めにお伝えしておきます。 私は、エクソソーム/細胞外小胞を用いた治療法は、非常に可能性を秘めており、薬物治療、細胞治療に並んで、将来の
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2023-06-19
脊髄損傷後の体の成長と運動機能を改善する新たな可能性:骨髄間葉系幹細胞由来の細胞外小胞(エクソソーム)による介入
私は、現在、骨髄間葉系幹細胞由来の細胞外小胞(エクソソーム)の治療効果を検証した研究を行い、将来的には、様々な疾患に対しての臨床応用を目指しています。前回の研究では、ラット脊髄損傷モデルを使用して、エクソソームが骨髄間葉
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2023-06-08
MSC-エクソソームは免疫細胞に攻撃されるのか?
細胞外小胞(EVs)を治療手段として利用するさいに、考えなくてはいけないのが、免疫拒絶の問題です。細胞移植の際に、必ず問題になるのが、免疫拒絶であり、他家移植(他人の細胞を移植すること)の場合は、移植された細胞は、移植を
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2023-05-30
エクソソーム/EV放出におけるESCRTについて
エクストラセルラーベシクル(extracellular vesicles、EV)の放出におけるESCRT(endosomal sorting complexes required for transport)タンパク質に
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2023-05-28
RNAをEV(エクソソーム)に運ぶシステム
miRNA(ミクロRNA)は、遺伝子のポストトランスクリプション調節に重要な役割を果たす小さな非コーディングRNAです。miRNAは、がん、心臓病、神経変性疾患などの様々な生理過程と疾患に影響を与えます。miRNAは細胞
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2023-05-27
Extracellular vesicles が分泌される様子。
すごくきれいな動画ですね。
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2023-05-26
Tangential Flow Filtration
偏向流ろ過(Tangential Flow Filtration、TFF)は、ろ過液がろ過膜を接触しながら流れる一種のろ過プロセスです。これは「断面流ろ過」や「通常のろ過」と対照的で、ここでは液体は膜の上を流れ、膜のすぐ
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2023-05-26
EV自動回収装置 Exodusとは
EXODUSは、細胞外小胞(EVs)を分離し精製するための装置です。 この装置は、振動モーターを使用して異なる流体レベルで音響流を生成します。 音響流とは、音波が流体中を伝播する際に生じる流れのことを指します。これは、音
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2023-05-21
リピッドフリッピングとEVの関係
「リピッドフリッピング」は、生物学的な膜の一つのリーフレット(半分)からもう一つのリーフレットへのリピッド分子の移動を指します。この過程は、「フリップフロップ」または膜間移動とも呼ばれ、リピッドの極性ヘッドグループが膜の
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2023-05-19
ISEV2023
ISEV2023でシアトルに来てます。 細胞外小胞(EV)の国際学会です。 まだ設立されて10年未満なせいか、勢いが凄いです。ランチや休憩でテーブル座ると必ず、何の研究してるか聞いて来ますし、新しい分野なので、みんなの悩
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2023-05-14
内胞体とゴルジ体におけるエクソソームの生成
言葉の説明 内胞体 内胞体(endoplasmic reticulum、ER)は、細胞内に存在する膜構造の一部で、細胞の基本的な機能を担当しています。細胞核の周囲を囲むように広がっており、その構造は広範で複雑なネットワ
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2023-05-10
細胞外小胞の生物学的性質
細胞外小胞(extracellular vesicles:EVs)は、細胞が放出する微小な膜構造を持つ粒子で、近年注目を集めています。その大きさ、起源、内容物、機能など、多種多様であり、生物学的な性質は非常に複雑です。以
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2023-05-09
細胞外小胞学の概要 簡単なまとめ
細胞外小胞の定義と分類 細胞外小胞は、細胞から放出される、直径30nmから1000nmの範囲の大小さまざまな膜構造を持つナノサイズの小胞であり、細胞間コミュニケーションの重要な手段として注目を集めています。細胞外小胞は、
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2023-05-09
細胞外小胞の分類
細胞外小胞は、細胞から分泌される微小な袋状構造であり、複数のサブタイプが存在します。それらのサブタイプは、サイズ、生物学的性質、生成メカニズム、機能によって区別されています。以下に、細胞外小胞の主要な分類について説明しま
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2023-05-08
はじめに 細胞外小胞学プロローグ
本Websiteは、細胞外小胞学の基礎から最先端の研究成果までを網羅した、世界で最も詳細かつ包括的なWebsiteを目指して執筆されています。この分野の研究者、教育者、臨床医、そして学び手の皆様が、細胞外小胞学に関する知
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2023-04-30
MitoEVs;ミトコンドリア由来の細胞外小胞とは??
本日紹介する論文はこちら。 MitoEVs: A new player in multiple disease pathology and treatment Xiyue Zhou, Shuyun Liu,&
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2023-04-24
エクソソームの脊髄損傷に対する効果
エクソソーム治療は、将来期待されている、新規治療法の一つですが、現在は、研究段階にあります。 基礎研究、臨床研究を経て、有効性が確認された場合にのみ、保険診療での治療が提供されることになります。 今回は、その最初のステッ
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