タグ
3 #lipid nanoparticle
ドラッグデリバリー

2026-10-08
mRNAワクチンの「増強剤」は、中身ではなく入れ物だった——イオン化性脂質がTLR4を叩いて自然免疫を起こす
mRNAワクチンには、アジュバント(免疫増強剤)が入っていません。それなのに強い免疫がつく。では何が増強剤の役をしているのか。ヒト単球の細胞株で調べた2025年のnpj Vaccines論文は、mRNAを入れていない「空っぽの脂質ナノ粒子」だけで自然免疫のスイッチが入り、しかもmRNAを足しても反応は増えなかったと報告しました。鍵はイオン化性脂質とTLR4です。
解説を読む →
ドラッグデリバリー

2026-10-08
mRNAを運ぶ脂質ナノ粒子を1粒ずつ数えたら——積まれていたmRNAは平均2.8本、そして8割の粒は「空荷」で走っていた
脂質ナノ粒子(LNP)の品質表示に出てくる「封入効率94%」は、mRNAの側から見た割合です。では粒の側から見て、1粒に何本入っているのか。何個の粒が手ぶらなのか。1粒ずつ光らせて数えた2022年のNature Communications論文は、平均2.80本、最多は2本、そして77%の粒はmRNAを1本も積んでいないと報告しました。
解説を読む →
ドラッグデリバリー

2026-10-03
薬を運ぶ脂質ナノ粒子(LNP)に「宛名」をつける——表面に貼るのではなく、あとから挿す。透析の前か後かで、粒子の運命は変わった
mRNAワクチンで一躍有名になった脂質ナノ粒子(LNP)に、狙った細胞を見つけるための「宛名」を付ける。その付け方を、銅を使わないクリック反応と「あとから挿す」post-insertion法で詰めた2022年の製剤論文を解説します。表面で直接つなぐと粒子は崩れて153 nmまで膨らみ、透析を終えてから挿すと93 nmに収まりました。リポソームの常識がLNPには通じない、という話でもあります。
解説を読む →