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8 #spinal cord injury
脳科学

2026-10-11
元どおりの配線は必須ではないかもしれない——脊髄損傷の修復では、生物学と工学を「いつ」組み合わせるかが問われる
切れた配線を元どおりにつながなければ、脊髄損傷からの回復はない——この前提を数十年の研究が揺さぶってきました。育てて導く生物学と、眠った回路を起こして鍛える工学。2019年のNature Medicine総説は2つの道具箱を並べ、組み合わせは足し算ではなく、仕組みどうしの相互作用と時期で設計すべきだと説きます。その後2026年までに起きたことを添えて、エクソ太郎が読み解きます。
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幹細胞

2026-09-16
脊髄を2か所切られたラットに幹細胞を点滴する——上の傷では外側へ回り道ができ、下の傷では反対側へ渡る別の道ができた
脊髄の離れた2か所——右のT7と左のT12——を半分ずつ切ったラットに、骨髄由来の間葉系幹細胞を受傷翌日に1回だけ静注する。28日後の運動スコアは12.2対5.4。摘出した脊髄を7テスラのMRIに9時間かけて描いた神経の通り道は、頭側の傷では外側へ回り道をつくっていました。ところが尾側の傷では、外側ではなく、正中を越えて反対側へ渡る道が目立ちます。前臨床研究をエクソ太郎が読み解きます。
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MSCエクソソーム

2026-09-16
注射の量を倍にしても、回復は伸びなかった——脊髄損傷ラットで、エクソソームの効き目を決めていたのは何か
ヒト骨髄MSC由来の小型細胞外小胞(sEV)を、脊髄損傷ラットへ毎日注射するか、浸透圧ポンプで流し続けるか。同じ総量9.2 μgでも、6日間流し続けた群だけがBBBスコア12.9±0.9まで伸び、同量を6回に分けた注射は8.6±0.9にとどまりました。注射の量を倍にしても3日分と変わらず、損傷部のコラーゲン1も同量の注射群より持続投与群で有意に低下。ラットの前臨床研究をエクソ太郎が読み解きます。
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MSCエクソソーム

2026-09-09
捨てられる歯の幹細胞が出す小胞で、脊髄損傷に挑む——ところが効き目の主役とされたのは、細胞の「ゴミ処理場」の部品だった
抜いた親知らずや乳歯——本来なら捨てられる歯から採れる幹細胞のエクソソームで、脊髄損傷に挑んだ論文です。3種類の幹細胞を同じ土俵で比べて歯髄を選び、727個のタンパク質からPSMD1という「プロテアソームの部品」を候補に絞り、ミクログリアをM2側へ傾けたと報告します。ただし治療を試したのは培養細胞とマウスだけ。前臨床研究をエクソ太郎が読み解きます。
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臨床医学

2026-08-01
アストロサイトの興奮を鎮める抗体ALMB-0166――脊髄損傷、ヒト初期治験でみえた安全性と兆し
アストロサイトのコネキシン43ヘミチャネルを狙う世界初の抗体ALMB-0166を、脊髄損傷患者24人に単回投与した第I/II相試験。有害事象はプラセボ群と同等以下で、重篤な副作用の増加はなかった。1200mg・2400mg群で感覚・運動スコアが顕著に改善し、実薬群では2人がAISグレードCからEまで回復。少人数の探索的な結果であり、さらなる検証が必要だとエクソ太郎が読み解く。
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臨床医学

2026-07-27
脊髄損傷後の「膀胱が動かない」を、脳から取り戻せるか——抗RGMa抗体エレザヌマブがラットで示したもの
脊髄損傷患者の8割超を苦しめる神経因性膀胱。抗RGMa抗体エレザヌマブがラットで排尿機能と神経可塑性を改善したという前臨床研究を、正確に読み解く。ヒトでの有効性はまだ示されていない。
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脳科学

2026-07-25
ミトコンドリアは壊れたのに、ATPは増えていた——再生できないカエルの脊髄で何が起きていたのか
オタマジャクシは脊髄を切られても再生しますが、変態後のカエルは再生できず、その反応はヒトによく似ます。チリのSlater博士らは再生できない側で、損傷6日目にミトコンドリアが膨れ、クリステが小胞になり、呼吸酵素COXが止まることを示しました。ところがATPは減るどころか増加。解糖にかかわる遺伝子も、脂肪を動員する遺伝子も動いていたのです。ただし増えたATPが傷んだ組織から漏れ出した可能性も残ります。カエルの前臨床研究をエクソ太郎が読み解きます。
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脳科学

2026-07-21
考えるだけで自分の手が動き、その手で「触れた」と感じる——完全麻痺の脊髄損傷に挑む「二重神経バイパス」
首から下が完全に麻痺した男性が、考えるだけで自分の手を動かし、握った物の感触も感じられるようになりました。米ファインスタイン医学研究所のチームは、脳と脊髄・大脳皮質を同時に橋渡しする「二重神経バイパス(DNB)」を開発。装置がオンの間は手の運動と触覚を肩代わりし(アシスト)、電気刺激による訓練で装置を切ってもなお残る回復(治療)まで引き出しました。卵の殻を割らずに掴み、自分で食事し、麻痺していた手首で犬の毛の感触を再び感じた——この画期的な first-in-human 研究をエクソ太郎が読み解きます。
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